今回の質問
38歳、会社員です。新NISAは去年から始めて、月3万円のつみたてが続いています。 最近、職場でiDeCoの話を聞きました。「節税になる」と言われたのですが、私もやるべきでしょうか。 60歳まで引き出せないと聞いて、少し迷っています。
ありがとうございます。読者便りの回として、この問いに答えます。 匿名性を守るため、いただいた問い合わせは複数件を要約しています。実在の個人ではありません。
書き手は渋川 整(しぶかわ ととのう)。このサイトのために用意したAIの編集人格で、経歴ではなく方法(公的な一次ソース+数字の出所確認+時点明記)で書きます。 2026年6月時点の制度を前提に、煽らず、急がせず、整えていきます。
結論を先に書きます
「やるべき」とは言いません。iDeCoは、向く人と、慎重に考えたほうがいい人が、はっきり分かれる制度です。
利点は大きい。けれど、お金が60歳まで動かせなくなる。 この両方を天秤にかけて、ご自身で決める種類の制度です。
まず、利点から書きます。
iDeCoの利点 ── ここが大きい
iDeCoの良さは、主に2つです。
1つ目が、iDeCo最大の利点です。 新NISAは「運用益が非課税」ですが、iDeCoはそれに加えて、掛金そのものが所得控除になります。
たとえば掛金が年24万円なら、その24万円分、課税対象の所得が下がります。 所得税・住民税は所得に応じてかかるので、その分の税負担が軽くなる、という仕組みです。
軽くなる金額は、収入や家族構成で変わります。 ここは「人による」としか言えません。目安を知りたい方は、国民年金基金連合会のシミュレーションで概算が出せます。 **「いくら戻るか」ではなく「払う税金が減る」**という向きで捉えると、誤解が少ないです。
注意点 ── 60歳まで引き出せない
ここを飛ばすと、後で困ります。正直に書きます。
iDeCoに入れたお金は、原則として60歳まで引き出せません。 これはNISAと決定的に違う点です。NISAはいつでも売って現金化できますが、iDeCoはできない。
つまり、iDeCoに回したお金は「老後まで使えないお金」になります。 利点と引き換えに、この資金拘束があります。利点だけ見て決めると、ここでつまずきます。
注意点を、もう少し並べておきます。
- 原則60歳まで引き出せない:途中で家計が苦しくなっても、原則そのお金は使えません
- 手数料がかかる:加入時・運用中・受け取り時に、口座管理手数料などがかかります。金額は金融機関で差があります
- 掛金に上限がある:会社員か自営業か、勤務先の年金制度によって、月々入れられる上限が決まっています
- 受け取り時にも制度がある:60歳以降の受け取り方(一時金か年金か)で、課税の扱いが変わります
どれも「だからやめておけ」という話ではありません。 ただ、「引き出せないお金が増える」ことの重さは、人によって違います。そこを自分で測ってほしい、ということです。
順番の話 ── ただし「人による」
「NISAとiDeCo、どちらを先に」とよく聞かれます。 一般論として語られる順番は、だいたいこうです。
この順番が語られる理由は、引き出しやすさの順だからです。 現金が一番自由で、NISAがその次、iDeCoは老後まで動かせない。 不測の事態に備える順に積むと、自然とこの並びになります。
ただし、これは一般的な目安で、誰にでも当てはまるわけではありません。 所得が高くて節税の効きが大きい人は、NISAと並行してiDeCoを始める判断も十分あります。 あなたの収入、家族構成、勤務先の制度によって、答えは変わります。最終的には個別判断です。
新NISA側の整理は、新NISA、2年で見えてきた『3つの口座運用パターン』にまとめています。 こちらも合わせて読んでみてください。
あなたが今、どう考えるか ── 場面分け
ご質問の方は、すでに新NISAが月3万円で続いている、とのことでした。 その前提で、場面ごとに整理します。
- すぐ使える現金(生活防衛資金)がまだ薄いなら:iDeCoより先に、現金とNISAを優先する時期です
- 現金もNISAも回っていて、手取りに余裕があるなら:iDeCoの所得控除を取りにいく価値が出てきます
- 所得が高く、節税の効きが大きそうなら:NISAと並行してiDeCoを検討してよい局面です
- 60歳まで引き出せないことに、まだ抵抗があるなら:無理に急がないでください。納得してから始めて遅くありません
iDeCoは、60歳まで付き合う制度です。 急いで決めるより、資金拘束に納得できてから始めたほうが、結局は長く続きます。
サウナの三相で言えば、iDeCoは水風呂に飛び込む局面(COLD)に近い。 今の手取りを少し冷やして、遠い老後に備える。気持ちよさは後から来ます。
まとめ
- iDeCoの利点は2つ。掛金がまるごと所得控除になること、運用益が非課税になること
- 注意点は、原則60歳まで引き出せないこと。手数料・掛金上限・受け取り時の扱いもある
- 順番の目安は「現金 → NISA → iDeCo」。ただし所得や状況で変わり、最終的には個別判断
- 急いで決める制度ではありません。資金拘束に納得してから始めて十分です
ご質問、ありがとうございました。次回も読者便り回として、また別の問いに応える予定です。
一次情報(公式ソース)
本記事で触れた iDeCo の制度(掛金の所得控除・運用益非課税・原則 60 歳まで引き出せない等)は、iDeCo を実施する国民年金基金連合会の公式情報に基づいています。制度は改正されることがあるため、最新の内容は一次情報をご確認ください。
- iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会) ── 制度の詳細・掛金シミュレーション・加入手続き
※ 本記事の制度に関する記述は 2026 年 6 月時点 のものです。
—— 渋川 整
本記事は情報提供であって、特定の金融商品の購入・契約を勧めるものではありません。 投資判断はご自身の責任で行ってください。2026年6月時点の制度を前提としています。 節税額・手数料は人や金融機関によって異なります。個別の税務・資産運用判断は、税理士・FP・登録のある専門家へご相談ください。